■第10回定期総会

 

 2017年5月24日(水)にホテルメトロポリタン盛岡 NEW WINGにおいて、北東北シートメタル工業会の第10回目となる定期総会が開催され、ご来賓も含め36社 58名が出席されました。

 今回、1社様に入会いただき、会員総数が51社となりました。

 

新会員 株式会社ナガシマ製作所様のご挨拶

 

入会させていただき、ありがとうございます。

 弊社は1964年東京オリンピックの年に神奈川県川崎市に工場を設立し、2004年に一関の花泉に移転いたしました。

 つい先日、曲げでキャパシティーオーバーが発生した際に、早速橋会長に相談させていただき、助けていただきました。このような横のつながりがあると非常に心強いです。

今後は会員の皆さんと親睦を深めさせていただければと思っております。

 

橋 政智 会長のご挨拶

 

 昨年の総会で岩手県から北東北シートメタル工業会に名称を変更し、拡大発展した会です。ますます会員が増えて横のつながりが増えればいいなと思っています。

 改めて工業会が行っている活動をご紹介すると、会員同士が情報交換をして、横のつながりを作っています。そして1社ではできないような仕事の話があったときに、仲間がいるんだと思っていただける仲間づくり、絆づくり、さらに従業員の技能向上の研鑽、研修を図っていきたいと思います。

 板金はモノづくりの基本ではないかと思っています。そこからプレスやプラスチックに変わるものがある中で、足元を固める大事な仕事だと思っています。

 最近景気は良さそうですが、素材料が非常に値上がりがしている。厳しい環境の中でコストダウンという話もありますが、共存共栄が必要です。1社で儲けるのではなく、利益を分かちあって日本の経済が底上げされればいいなと思います。その中で工業会の中で情報交換することも大事だと感じています。

 6年間会長をしていただいた株式会社オイカワ製作所の及川相談役には基盤を作っていただき、大変感謝しております。

 総会では、せっかく集まっていただいているので、自分たちの会は自分たちで作るという意識をもって、いろいろと発言してくれればいいなと思っていますので、ご協力をお願いします。

 

合格者さま代表のご挨拶

 

 今回これだけの人数が合格できたことは、アマダスクールの先生方や手厚い後押しをしてくださった社長のおかげであります。ありがとうございました。

 検定合格に向けて勉強する中で板金の知識を学ぶことができ、実技の講習では他の会社の方がプログラムを作る様子を見て、「このような作り方があるのか」と違うゴールへの導き方などの新たな発見もあり、いい刺激になりました。

今回学んだことを日々の仕事に活かしていくことが恩返しになると思っています。

この度はこのようなお祝いの席を設けていただき、ありがとうございました。

     
 
総会の様子   総会集合写真

 

板金技能検定合格者表彰式

 
   
 

 当会では、会員の方が一丸となって板金技能向上および育成に力を入れていらっしゃいます。その成果もあり、板金技能検定は83.5%と高い合格率を誇っています。

 今回は、「機械板金作業」 7名、「数値制御タレットパンチプレス板金作業」5名の方が合格されました。
 更に、岩手県職業能力開発協会が発表した実技成績優秀者として 金賞3名、銅賞1名が受賞されました。これから更に技術を磨き、伝承していただけることを期待して、会長より表彰状と盾が贈られました。

   
 
板金技能検定とは
   
   技能検定とは、働くうえで身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、試験に合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗ることができます。(技能検定ポータルサイトより)
 技能検定は、検定職種ごとに、特級・1級・2級・3級に区分され、職種によっては単一等級により、実技試験・学科試験を岩手県知事の委任を受けて、岩手県職業能力開発協会が行います。
 技能検定に合格した者には、特級・1級および単一等級の場合は労働大臣の、また2級・3級の場合は、岩手県知事の合格証書が交付されます。
   
 
工業会のサポート
   
 

 技能検定を受検される会員の方への支援の一環として、アマダスクールの講師をお招きし、3回の学科講習と1回の実技講習を行いました。

 実技試験の会場は、当会の相談役であります 株式会社オイカワ製作所様をご提供いただきました。また、試験前講習の会場としてもご提供いただきましたことで、受験者の方々は自信にもつながったと思います。

   
 
合格者一覧
   
 
機械板金作業 実技優秀賞(各1名)
1級技能士 株式会社小冨士製作所 1名  
1級技能士 株式会社長島製作所 1名 銅賞
2級技能士 株式会社共栄テック 3名 金賞
2級技能士 株式会社ヨコサワ 1名  
2級技能士 株式会社レアル 1名  
   
 
数値制御タレットパンチプレス板金作業 実技優秀賞(各1名)
1級技能士 株式会社共栄テック 2名 金賞
1級技能士 勝又金属工業株式会社 1名  
2級技能士 株式会社小冨士製作所 1名  
2級技能士 株式会社佐原 1名 金賞
 

■講演会の様子

 

『ピンチをチャンスに変える「チーム経営」の秘訣』
 株式会社シー・シー・アイ 外山 麻衣 様

 
外山 麻衣 様 プロフィール

銀行の営業職から地方局アナウンサーに転職。テレビ新潟、テレビ埼玉等で、報道から情報番組、スポーツ中継まで主に生放送番組を担当。ものごとの伝え方や、瞬時の状況判断を体験から学ぶ。

社会人アメフトチームの専属チアリーダーとして日本一を経験。引退後はプロコーチとして、チアリーダーチームを日本一に導く。現在もコーチとして後進の育成に力を注いでいる。

人と組織力を最大限に引き出す「人間主義の経営コンサルティング」に共感し、株式会社シー・シー・アイで組織開発(organization development)コンサルタントとして活動中。「組織で目標に向かって動く喜び」を伝えることがモットー。

 
◆組織開発とは
  皆さんチーム力を発揮することに悩まれています。組織の力を発揮するための組織開発の役割は、欠損プロセスの原因を減らすこと、健全なプロセスのシナジー効果を高めることにあります。
 
◆なぜチーム経営なのか
  1990年ごろを境に求められる力も変化してきました。
以前は、変えないこと、決められたことの中で行動することが求められた時代です。
以降は、新たな価値の創造が求められるようになり、変化に対応する力が大切となってきました。
 
◆組織をどう見るか
 

企業の組織を見るときに、インプットとして、 外部環境、リソース(人、モノ、金など)、パラダイムの変化があります。

そして、1.戦略2.組織・技術構造3.人事制度システム4.ヒューマンプロセスの4つの視点をもって改善していくことをリサーチし、アウトプットとして、企業、個人、社会へ反映させていく手法を考えていただくことをしています。

ヒューマンプロセスはなかなか目に見えないですが、巻き込みたいキーマンに想いを共有してもらったりすることが必要です。

 
◆ヒューマンプロセスの構造
 

構造は感情が思考になりそして行動となっていきます。マイナスの感情はどうせやってもという思考につながり、行動しなくなります。水面下の感情(under the table)はプロセスに影響してくるものですので、ヒューマンプロセスを理解していくことが大切です。

 
◆ピンチをチャンスにしたこと
 

〇どこでプロセスが発生しているかをリサーチしました
個人、対人、グループ、グループ間、組織どのプロセスで問題が発生しているかを見極めることが大事です。

〇「自分たちで変えていく」という規範作りを行いました

自分自身で改善し続けないとならないので、コンサルタントとしては診断の仕方や解決スキルを伝授し、一緒に考えていくことを行いました。

 
◆行動科学の4原則
 

1.過去と他人は変えることができない

2.変えることができるのは『今ここ』の自分だけ

3.自分が変われば、他人は変わりやすくなる

4.人間は『今ここ』で起きていることには気づきにくい

  1人1人が報われる組織づくりを目指しておりますので、ぜひご相談ください。
 
◆橋会長 謝辞
  何が問題なのかを考えていなかければいけない、そして本音で話をしていくことが大切だと思いました。人間は変化を恐れてしまいがちですが、under the tableにある問題を理解して変えていくと、力が2倍にも3倍にも大きくなり、綱引きのように大きな力になっていくと感じました。貴重な講演ありがとうございました。
 
 


■懇親会の様子

 
懇親会の会場は11階にあるギャラクシーの間へ移動し行われました。盛岡市内が見渡せる大きな窓で夜景もごちそうになる会場です。
 

岩手県商工労働観光部 菊池 哲 様 ご祝辞

 

 東北はモノづくり産業をけん引する地域です。礎をなす板金加工業の育成なくして成長はなしえないので、技術の向上に取り組まれている工業会の役割はとても重要であり、大変感謝しております。今後も産業界の発展に頑張っていただきたいです。

 復興に向けて取り組んでおりますモノづくり産業の基盤づくり、産業振興を強力に進めていきたいです。

 2019年にはラグビーワールドカップが日本で開催され、釜石でも試合が開催されます。国内外の方々から頂いた支援に対し、感謝と復興の姿を見せる絶好のチャンスと考えております。大会の成功に向けてご支援をよろしくお願いいたします。

 

盛岡市商工観光部 北田 雅浩 様ご祝辞

 

 日本のモノづくりの一役を担う板金加工業の企業を中心として設立され、技能検定や各種セミナーを通じて、技術力の向上、経営基盤の強化、人材の育成に取り組まれ 地域経済の発展に大きく寄与されており、深く敬意を表します。

 国内経済は雇用、職場環境の改善が続く中ゆるやかな回復が続いていると言われておりますが、海外経済の価格知性の高まりや金融市場の変動の影響などいまだ先行き不透明な状況もございます。

 この中、皆さまには高い技術力や会員相互の連携により地域経済を力強くけん引していただいていることに感謝を申し上げます。

 街づくりの戦略プロジェクトとしてモノづくり応援プロジェクトをかかげ、盛岡南に用地の整備を進めるなど モノづくり産業の事業展開を重点的に支援し、好循環につながる施策をつなげてまいります。6月10日は無形民俗文化財チャグチャグ馬っこ行事、そして40周年を迎える盛岡さんさ祭りなど 多くのイベントが開催されるので、足を運んでいただき文化に触れていただきたいと思います。

 

盛岡商工会議所 橋本 良隆 様 ご祝辞

 

 和歌山で開催された専務理事会議で、島精機製作所様から「愛気創造」という言葉を聞いてきました。仕事に愛情をかたむけ、やる気をもって新しいことに挑戦していくことが大事という言葉です。

 10回目の節目の年で大変喜ばしいことです。基盤技術は様々なモノづくりを支える欠かせない技術で、発展なくしてモノづくりの発展は難しいです。シートメタルという加工技術を用いたことが産業振興につながり、地域経済の発展にも貢献されると考えております。

 経営発達支援計画は様々な企業のお客さまの相談に乗り、よりよい業務拡大につなげていただくお手伝いをさせていただくことが商工会議所の役割と感じております。一緒になって地域経済を支える大きな力になっていただけるようお願い申し上げます。

 

岩手県 職業能力開発協会 小野寺 則雄 様 ご祝辞

 

 技能検定は大変大事な資格です。皆さんの前で表彰されることはとても名誉なことなので、他の団体でもこのような催しをされるとよいのではと思いました。

 人材育成、モノづくりのことに関して工業会さまと同じ想いです。人口減少、少子高齢化で段階の世代が退職され、技術者が減っている中で技術者を育成することは大変だと思いますので、切磋琢磨していければと思います。

 板金技能検定の合格率の高さに驚いております。取り組みを伺ったところ、事前の学科や技能攻守をやられているということで技術者を育てることに一生懸命なんだと改めて思った次第です。

 板金の検定は機械がなければできない中で、企業工場を借りて、材料も手配され、検定員も派遣していらっしゃると聞きました。大変感謝しております。今後も一層の技能者育成していただくことをお願いしたいと思います。


 たくさんのご祝辞を賜りありがとうございました。また、10回目を記念してたくさんの祝電を頂戴いたしました。この場を借りて御礼申し上げます。

 街が見渡せる大きな窓に、街の灯りが目立ち始めたころ、乾杯の音頭となりました。

 株式会社アマダ金型事業部 高橋 祐紀 様より乾杯の音頭を頂戴しました。
 10周年アニバーサリーおめでとうございます。激動の10年を皆様で乗り越えられてきたということで敬意を表したいと思います。
 アマダでは5月19日よりIoTを活用した新しくつながるモノづくりによる利益の提供ということで展示会を開催しております。Industory4.0に対応したIoTを活用して新たなシステムを提供しておりますのでぜひ足を運んでいただきたいと思います。

と締めくくられ、乾杯となりました。

 
 
青森 勝又支部長より開宴の挨拶   高橋会長よりご挨拶
 
懇親会の様子   秋田 上野支部長より中締め
 
最後に秋田支部 上野支部長より大変にこやかに中締めをしていただき、三本締めで記念すべき10回目の総会が終了いたしました。

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